お久しぶりです。いよいよATPファイナルズ2022が開催されますね、一年間繰り広げた熱い戦いは終盤にたどりつきます。今年テニス界の最大の出来ことと言えば、ATP世界ランキング一位の最年少記録の更新ではなく、ロジャー・フェデラー選手の引退でしょう。フェデラーがいなくなって寂しい気分いっぱいですが、今年のファイナリストを見ると、ナダルとジョコビッチはなお健在ですね。この二人が引退するまでテニス大会を見続けます(笑)。
さて、本日のブログですが、フェデラー選手の引退記念として、日本随一の天然芝コートを紹介します。強引と思われるかもしれませんが、わかっている人はわかるでしょ、その発想の流れ。
砂入り人工芝に慣れている方々にとっては、「日本に果たして天然芝コートがあるのか」との疑問を持っているかもしれませんが、その答えはYESです。しかも発祥地の英国以外の各国と比べたらもしかして多い方とも言えます。そのなか、特に誇りとも言えるのは、佐賀県にあるグラスコート佐賀です。同クラブは日本初の本格的天然芝生コートクラブとして、50年近くの歴史を持っている名門です。2018年にウインブルドン創立150周年記念式典が行われたとき、主催のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブは世界各国から12のクラブを招待しましたが、グラスコート佐賀はアジア地域から唯一招待されたクラブでした。クラブは天然芝14面、砂入り人工芝コート5面、ハードコート2面の合計21面のコートを擁しています。敷地面積 1万坪にものぼり、テニスのファンにとっては夢のような場所です。
まずその壮大さをビデオで体験してください。(Youtubeより引用)
一見華麗な芝コートですが、実はそのメンテナンスがとても大変です。芝がどんどん伸びるものなので、8mmぐらい伸びるとボールがほとんど弾まなくなってしまいます。そのため定期的に刈ったり、目土・目砂を入れたりして高さ調整を行う必要があります。夏場では1日2回以上も芝刈り行う必要があります。一方、刈りを繰り返すと、芝にっとてストレスが溜まってしまって、一気に病気になってしまうリスクもあるので、とても細かい管理が必要です。
しかも天然芝のメンテナンスといえば、芝刈りだけではありません。エアレーション, バーチカルカット,転圧,ライン引きなど、大変な作業が多数あります。クラブの立地が九州なので、そんなに大きなビジネスがあるわけではありません。それでも数十年にわたって質の高いメンテナンスを続いている職人たちに脱帽します。
そんな難しいコートですから、足を踏み入れることももちろん簡単ではありません。クラブの一般会員になるにはまず16.5万円の入会金が必要です。そのうえ、¥11,000の月料金が発生します。幸いにビジターとして利用することも可能です。ビジターの場合、グラスコート1面のレンタル料金は10万円/日にものぼりますが、メンテナンスの難しさを考えたらリーズナブル的な料金設定とも言えます。
コート料金よりも、九州まで足を運ぶことはコストが高いですね。観光とセットにすればハードルが下がると思います。佐賀の名物といえば、温泉とバールンが有名です。遠方から来るなら、テニスプレーと宿泊をセットで予約することをお勧めします。そのような宿泊プランを用意しているホテルは二軒あります。料金はいずれも一泊¥20,000前後です。詳細は下記のリンク先のページをご覧ください。
肝心の予約ですが、残念ながらクラブはオンライン予約を行っていません、電話もしくはEメールで予約することが必要です。予約は利用日の三ヶ月前から受け付けますので、できるだけお早めに。
最後に、グラスコート佐賀の情報を以下のとおりまとめます。チャンスがあればぜひ一度立ち寄ってみてください。
- 施設住所
- 佐賀市金立町千布3907番地
- コート数
- 天然芝14面
砂入り人工芝コート5面
ハードコート2面 - 利用期間
- 要問い合わせ
- 利用資格
- 誰でも可能(ビジター可)
- 利用料金
- 人工芝・ハードコートは¥2,000~/時間
グラスコートの面貸しは¥100,000-/面/日 - 予約ページ
- N/A
- 予約代行
- 不可