突然ですが、トリプルステニスってご存知ですか。トリプルスは英語の「Triples」に由来する言葉で、「3」との意味です。トリプルステニスはシングルスとダブルスに加えた新しいテニススタイルです。つまり3対3の戦いです。遊びに過ぎないと思われるかもしれませんが、実はルールもちゃんと整備されていて、日本テニス事業協会(JTIA)が普及事業として力を入れている試合形式です。2018年から2年連続で全国大会も開催されていました。今はコロナのせいでしばらく中止されていますが、これからは広がっていくと思います。時代に遅れる前に、その詳細をチェックしておきましょう。
トリプルスの特徴といえば、プレイヤーが増えたことはもちろん、使うボールは通常のイエローボールではなくグリーンボールです。グリーンボールは柔らかいから、イエローボールより約25%遅くなります。そのほか、3人目の立ち位置とポジションのローテーションに関して細かい規定があります。
具体的に、以下のことです(日本テニス事業協会のサイトより引用)
- 試合はダブルスの進行と同じで、リベロを加えて 3 人で行う。
- ポジションは3人で順番に交代する(ローテーション表を参照)
- サービス側のリベロはベースライン後方で構え、インプレー中は自由にプレイできる。ただし、サーバーと同様にフットフォールトを適用する。
- レシーブ側のリベロはベースライン後方で構え、インプレー中は自由にプレイできる。ただし、レシーブすることは出来ない。
- 上記の4のルールを守らなかった場合は無意識の妨害として1回目はポイントレット、2 回目以降は失点となる。
サービスからスタートのチームのローテーション表は下記の絵のとおりです。①~③はそれぞれのメンバーのポジションの説明です。ちょっと複雑ですから覚えきれないですね。JITAのサイトに、プリントしてから名刺サーズのカードにカットできるpdfファイルも用意されています。
そしてレシーブからスタートのチームのローテーション表は下記とおりです。
トリプルスのいいところといえば、球速が比較的に遅い、且つ死角も少ないので、ラリーが長く続く傾向があります。その分の楽しさが増えるので、初心者と高齢者に向いています。一方、ゲームに勝つために、高度な戦略も必要なので、上級者でも別の軸で楽しめます。
そして、コートを押えることに苦労している人々にとっては、せっかく予約したコートはもっと多くの人に楽しめてもらえるのはなによりもですね、ぜひテニスの仲間にも売り込んでほしいです