こんにちは、テニスのコート様です。今までは「世界が憧れるテニスコート」シリーズで世界中の魅力的なコートを紹介しましたが、やっぱり遠くて行くチャンスがありそうでもないと思っている方も多いですね。本日から新しいシリーズ「日本の憧れるテニスコート」で、日本にある身近なコートを紹介します。その第一弾として、日本庭球発祥之地を紹介します。テニスのファンにとっては、日本のテニスの発祥地が山手公園であることは大体知っていると思いますが、その時のコートは今でも残っているってご存知でしょうか。しかも、普通の人でもプレイできるチャンスがあります。一度コートを立ってみたいと思いませんか。
山手公園で初めてテニスが行われたのは1876年でした。そのイベントは新聞記事にも取り上げられて、日本テニスの発祥とされています。そして二年後の1878年に、横浜在住のイギリス婦人たちがレディーズ・ローンテニス・アンド・クロッケークラブを結成して、5面のテニスコートを作りました。当時は下記のようなカッコでテニスを楽しんでいたようです。
クラブはのちに横浜インターナショナル・テニス・コミュニティー(YITC)に改名されまして、今でも地域への貢献や国際交流のミッションを負ってテニスイベントを行っています。そのコートもほとんど当初の土地形状のままに残されて、現在は下記の写真のような様子です。一見普通のクレーコートですが、担当者が丁寧にメンテナンスを行っているから、質が違います。
ということで、このコートでプレイするにはYITCに申し入れる必要があります。YITCは人数限定ながら会員募集も行っていますが、会費がお高めになっています。そのほか、公益活動体験や理事によるインタビューも必要なので、入会のハードルがかなり高いです。一度だけ体験してみたいと考えているなら、同クラブが主催するプライベートレッスンを勧めます。¥8,800の料金でプロのコーチにマンツーマンで1時間のレッスンが受けられます。しかもレッスンのテーマ、内容等は自分の要望のとおりにアレンジできます。こんな歴史感が溢れるコートでプロの人たちとテニスを楽しめるのはなかなかいい体験ですね。
この山手公園は桜の名所でもあります。桜の季節になったら、事務所の周辺は下記のような様子になります。季節を選ぶなら、桜が咲く3月下旬~4月上旬がおすすめです。
そのほか、公園内に「テニス発祥記念館」との小さなミュージアムもあります。テニスウェアやラケットの変遷など、テニスの歴史を展示しています。テニスを始める前に立ち寄ってみたらテンションが上がりそうです。
ちなみに、同じ山手公園に横浜市営のテニスコートもあります。こちらは6面の人工芝コートになります。雰囲気が少し違いますが、YITCへの申し入れがややこしいと思うなら、こちらもお勧めします。横浜市営コートはインターネットで予約可能ですが、予約用アカウントを取得できるのは横浜市内在住・在勤・在学のいずれかを満たす方に限られています。市外の方なら、市内のお友達に頼むか、テニスオフなどで募集中の練習会を探すしかないです。ちなみにコートはとても人気が高くて、休日にはほとんど空きがないです。
さて、話が長くなると疲れてしまいますので、一目でわかるように、山手公園の歩みを整理します。
年代 | イベント |
---|---|
1870(明治3)年 | 日本最初の洋式公園として設立 |
1876(明治9)年 | 初めてのテニスを行われた |
1878(明治11)年 | 最初の5面のコートが建設 |
1929(昭和4)年 | 近隣公園として一般開放 |
2004(平成16)年 | 国の名勝に指定 |
最後に、YITCのコートの情報を以下のとおりまとめます。ぜひ一度立ち寄ってみてください。
- 施設住所
- 神奈川県横浜市中区山手町230
- コート数
- クレーコート6面
- 利用期間
- 火~日 09:00~16:00
- 利用資格
- YITC会員もしくはスクール生徒
- 利用料金
- コースによって¥4,400~
- 予約ページ
- N/A
- 予約代行
- 不可